とくおかレディースクリニック

Q&A  【人工授精】

:不妊治療を受けていますが、「人工授精」というものに抵抗があります。
あくまでも自然でいきたいのですが、36歳という年齢を考えると、自然志向だけでは無理なのかしら?と気弱になりつつあります。「人工」という文字が抵抗感を与えるのでしょうか?


人工授精は、一般不妊治療の範疇とお考え下さい。
「人工」という文字がついていると、人の手を加えられるような抵抗感があるのかもしれません。
ですが、完全な自然妊娠です。
良い精子を選抜して、子宮に戻してあげるというお手伝いをするだけの事です。
自然に受精して着床してくれるのを待つというのは自然と同じです。
頚管粘液検査・尿中LH検査・超音波検査などから排卵日を推定します。
排卵直前にあたる日を実施日と決め、洗浄濃縮し受精能力を高めたご主人の精液を、チューブのついた注射器で子宮腔内に静かに注入します。
人工授精で妊娠成立する人の50%は3~4周期までに成功しています。


:人工授精のメリットは何ですか?


人工授精は精液を洗浄・濃縮し、運動性の良い精子を集めて、排卵に合わせて子宮腔内に直接注入する方法です。
原因不明の不妊症、精子数が2000万以下の乏精子症の方や精子の運動率が50%以下の精子無力症の方、あるいはその両方を合併している方、また、頚管粘液に異常があり、フーナーテストの結果が不良であった方は妊娠する可能性が高くなります。
数百万匹以上の良好運動精子が直接子宮内に入りますので、受精の場である卵管膨大部に到達できる精子も多くなります。
一般的に自然妊娠の場合、卵子の周りに数十匹から1000匹程度の良好精子が到達すれば妊娠するのですから、人工授精では十分以上の精子が到達するわけです。
排卵した卵子を卵管内に取り込めていない「ピックアップ障害」や「受精障害」の方の場合は、人工授精での妊娠は不可能です。
体外受精に進まないと妊娠の可能性はありません。
「ピックアップ障害」や「受精障害」は通常の検査では分かりませんので、原因不明不妊といわれている方々の中にも含まれていることになります。


:人工授精をすることによって、自然妊娠よりも流産する確率や生まれてくる子供が障害をもつ確率は高くなるのでしょうか?


人工授精は、洗浄・濃縮した精液を子宮腔内に注入するだけですので、精子の出発点が自然妊娠の場合と違うだけ(通常の精子の出発地点は膣内)です。
それ以外の受精への過程などは、自然妊娠の場合と全く同じです。
従って、人工授精による妊娠で流産や生まれてくる子供が障害を持つ頻度が自然妊娠に比べて高くなるという事は全くありません。


:人工授精は痛みがありますか?


人工授精は、細いチューブを使って調整した精子を子宮の中へ戻していくわけですが、その際に使用するチューブは細くて柔らかいものです。
また、とくおかLCの場合は、体外受精だけでなく人工授精も院長が責任を持って取り組んでおりますので、院長自身が、患者さんの子宮の向きをみて丁寧かつ迅速に精子を戻していきます。
痛みは殆どありません。
もちろん、出血なども殆どありませんので安心して受けられて下さい。
力を抜いてリラックスする事が1番です。


:人工授精は何回くらい行うのですか?


回数に決まりがあるわけではありませんが、当院では3~4周期を目安にしています。
その理由として、ご夫婦の年齢にもよりますが、人工授精で妊娠される方は3~4周期ほどで妊娠に至ります。
それでも妊娠されないということは、何らかの原因があると考えられるわけです。
一概にはいえませんが、ひとつの原因に、卵子と精子が出会えていない(受精出来ていない)ということです。卵子は、排卵されると卵管膨大部に吸い込まれますが、これは”絶対”ではありません。卵子が卵管膨大部に吸い込まれない事を「ピックアップ障害」といい、人工授精をしても妊娠に至らない原因の一つに挙げられます。
もうひとつの原因として、卵子と精子が出会えていても受精出来ない「受精障害」も考えられます。その場合も、人工授精をしても妊娠に至りません。
この問題を解決し、妊娠の可能性を広げるのが体外受精です。
人工授精では分からない受精卵を確認し、直接、子宮内に受精卵を戻す事が出来るからです。
人工授精でなかなか妊娠されない方、早めのステップアップを考えている方、お気軽にスタッフに相談されて下さい。






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