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体外受精・顕微授精

体外受精・顕微授精

体外受精とは、卵巣から採取した卵子と精子を体外で受精させて、その受精卵(胚)を子宮内に戻す(胚移植)方法です。
当院では、専門スタッフが体外受精・移植法の説明やスケジュールの確認をさせていただきます。

1.卵巣刺激(排卵誘発)

自然周期の場合、育ってくる卵胞は1個程度です。
そのひとつに必ずしも卵子が入っていて、受精するとは限りません。
当院では薬や注射を使って、より多くの卵胞を育て、その中から質の良い卵子の獲得を目指します。

2.採卵

局所麻酔または静脈麻酔をかけて、経膣プローブという超音波の機器を入れて、超音波下で卵巣の中に出来た卵胞に細い針を刺して卵を吸い出します。
採卵手術そのものにかかるお時間は、大体10〜20分程度です。

3.卵子と精子を受精させる

受精させる方法には、体外受精(IVF)と顕微授精(ICSI)があります。

○体外受精(IVF)

卵子と、調整によって集めた良い精子を同じシャーレの中に入れ、受精させる方法です。
精子自身の力で卵子と受精しますので、より自然に近い受精方法と言えます。
精子の数が極端に少ない・運動性が悪い場合は、体外受精では受精しないことがあります。その場合、顕微授精の適応となります。

○顕微授精(ICSI)

細いガラス製の針を用いて精子1個を卵子の中に入れ、受精させる方法です。
一つの卵子につき、一つの精子があれば受精することが可能です。
妊娠率は女性の年齢等にも左右されますが、体外受精と差はないと言われています。

4.受精卵の培養

体外受精・顕微授精によって受精させた卵子を培養液の中に入れ、インキュベーターに保管し、培養します。
培養液は女性の卵管液の役割を果たし、インキュベーターは女性の体内と同じ環境に保たれています。

5.胚移植

受精卵(胚)を子宮に戻す事を、“胚移植”と呼びます。

初期胚移植
初期胚移植とは、受精後2~3日目の発育した胚を子宮に戻すことです。
複数の移植可能胚がある場合、良好胚の順に移植していきます。

胚盤胞移植とは
受精後5~6日目に胚盤胞まで成長した胚を子宮に戻すことです。
この時期になると、将来胎児になる内細胞塊と胎盤になる栄養外胚葉が観察できます。

○着床率を上げるために

当院では、透明帯開口法(アシステッドハッチング(AHA))を行っております。
胚は、細胞を透明帯という殻が覆っています。着床する際は、中の細胞が透明帯から脱出しなければなりません。脱出出来なかった胚は、妊娠には至りません。
脱出出来ない原因はいくつか考えられますが、その一つとして加齢による透明帯の硬化があります。
当院では、融解した後の胚の透明帯に切り込みを入れ、細胞を脱出しやすくします。
これを透明帯開口法(アシステッドハッチング(AHA))と言います。

○着床のための環境つくり

良好な胚を子宮にもどしてあげても、子宮内膜に無事に着床してくれなければ意味がありま せん。少しでも着床しやすくするように黄体ホルモンを注射や薬を使用します。

6.胚凍結保存

胚の状態や女性の体の状態に応じて、採卵周期には移植をせず、胚を凍結保存します。
当院では、凍結保護材の中で急速に凍結される急速ガラス化法を採用しています。
凍結した胚は、-196℃の液体窒素中で保存します。液体窒素の中では、凍結された胚は理論的には半永久的に保存することが可能です。
凍結によって、胚の質の低下や将来の児への影響が出ることはありません。

アクセス
Access

東急東横線都立大学駅より 徒歩30秒
目黒通り沿い三井住友銀行ビル6F
入口は目黒通り沿いにあります

〒152-0031
東京都目黒区中根1-3-1
三井住友銀行都立大学駅前ビル6F

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木曜・日曜・祝日
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